理屈を意識しすぎることの罠──“正しさ”が身体に負担を生む瞬間

「正しい姿勢で」「ここに意識を置いて」「こう動くといい」
そんな“理屈”や“正解”が、いつの間にか私たちの身体に呪縛のようにまとわりつくことがあります。
でも、あなたも経験がありませんか?
「意識しすぎてギクシャクしたり、かえって痛くなったりした」こと。
◆ 理屈を意識しすぎると、身体は“力み”を生む
理屈や動きの正解を強く意識するほど、
身体は自然な流れを失い、“そこ”にばかり集中します。
- 「軸を意識しよう」と思えば思うほど、腰や背中が固まる
- 「膝を守ろう」と考えるあまり、膝だけに無理な力が入る
- 「目線を正面」と決めることで、首や肩がこわばる
本来は全身で分散できるはずの負担が、
一箇所に“ギュッ”と集まり、知らず知らずのうちに力み・痛み・不調につながるのです。
◆ “よかれと思って一生懸命”が、逆に不調を招く
一生懸命やっているつもりが、
・筋肉痛
・慢性痛
・ギックリ腰や膝痛
につながることもしばしば。
その背景には、**理屈や正解を追う意識が生む「集中負荷」**があります。
◆ 武心脱力™が大切にする「理屈から感覚へ」
武心脱力™では、
理屈や正解を「きっかけ」や「ヒント」として活用しますが、
最終的には「感覚」に委ねることを大切にしています。
- 「考えながら動く」から「感じながら動く」へ
- ワークの途中で一度“フッ”と息を抜く
- 「今、どこかに力みが入っていないか?」自分に問いかける
- 痛みや違和感は「身体からの大事なメッセージ」
- “無理に正解を追わない”ことの勇気を持つ
◆ まとめ
理屈や正しさは、身体を導く“きっかけ”にはなっても、“答え”にはならない。
本当の意味で身体が整うのは、
「全体で抜く・流す・ゆだねる」
「感覚に身を委ねる」
そんな瞬間です。
不調や痛みで悩むときこそ、
理屈に縛られず、あなた自身の“心地よさ”を探してみてください。
身体はきっと、その答えを教えてくれます。