ゴールデンウィークの水族館

ゴールデンウィークは、久しぶりに家族三人で出かける機会を得た。息子の休日に、両親の予定が揃うことがなかなかない我が家にとって、ようやくの時間だった。

とはいえ、そこまで遠出をしたわけではない。行き先は上越の水族館。 久しぶりに訪れた上越は、すっかり都市らしくなっていて驚いた。水族館もかなり賑わっていた。

イルカショーも、ペンギンも、魚のトンネルも。 息子がとても喜んでいたので、それだけで十分だった。

親になって気づくのは、自分が楽しいかどうかよりも、家族が楽しそうにしていることの方が大切になる、ということだ。その時間自体が、かけがえのないものに感じられる。 きっとこれは、親にならないとわからない感覚なのだと思う。

自分を二の次にできるようになること。 それが、大人になるということなのかもしれない。

水族館には親子連れが沢山いた。 皆が自然と周囲に気を遣いながら過ごしていて、静かな温かさがあった。

本当は、いつまでも同じ時間の中では生きられない。 気がつけば歳を取り、やがて亡くなっていく関係なのに、人はそれを忘れてしまう。

子どもの今も、老人の今も、本当はかけがえのない時間だ。

それを理解しながらも、結局は日々に忙殺されて生きていくしかない。 だからこそ、こういう一日は、静かに大切なのだと思う。