「タコのように動く」と身体が整った話

—— 脱力の本質は、“姿勢”ではなく“使い方”にある
最近、らん武のリール制作やHPの文章づくりで、気がつけば長時間、床に座ったままPCやスマホを見続けていた。
さらに、撮影のためにオールバックの髪型を整え、崩れないように気を張っていたり、動作の言語化のために過去の動きを細かく掘り返して考察したり──。
そんな生活が続くうちに、腰痛が強まり、首にも張りが出てきて、ついには片側の手足先に痺れまで出始めた。
「これはさすがにマズい。」
そう思い、身体の調整を兼ねて動き始めたとき、ふと“らん武を立ち上げる直前の自分の動き方”を思い出した。
■ 仕事に疲れ切っても、合気道の稽古に行けた理由
当時の私は、毎日くたくたになるまで働いていたにも関わらず、稽古には行けた。
それは、力を抜き切ることで身体を保っていたからだ。
ポイントはひとつ。
▶ 骨盤後傾 × 猫背 × 巻き肩で“脱力を主体”にしていたこと
一般的には「悪い姿勢」とされる形だが、実はこれが私にとっての回復の型になっていた。
ただし重要なのは、
後傾や猫背で固まることではなく、
そこから胸椎も仙骨も骨盤も自由に動く「タコのような全身の連動」を保つこと。
力を抜いて、全身をくにゃりとしながらも、
外から見れば崩れているのに内側は“絶対に潰れない軸”が残っている。
それは他者に体重を預けられても崩れないような、独特の脱力の構造だ。
■ “タコ踊り”のような動きが、身体を整えていった
上半身はだらり。
膝も抜く。
骨盤も必要最低限のひねりだけ。
水のように、重力に任せて流れるように。
ただ脱力しながら、胸椎・仙骨・骨盤をあらゆる方向へ動かす。
すると──
気づけば、痺れが消えている
腰痛も和らいでいる
そして、呼吸が戻っている
もちろん、瞬時に治るわけではないが、確実に改善していった。
「姿勢を正す」のではなく、
姿勢を自由に動かせる状態を取り戻す ことで、
身体は本来の位置へ自然に帰っていくのだと、改めて実感した。
■ 脱力とは、「居着かず、しなやかに連動する」こと
骨盤後傾が良い悪いではない。
猫背が良い悪いでもない。
問題は、固定されているかどうか。
らん武で伝えている「武心脱力™」は、
姿勢を矯正するものではなく、
姿勢を“使いこなす”能力を取り戻す方法 だ。
今回の自分の不調と回復のプロセスは、
その本質を改めて確認させてくれた。


